大山街道が首都圏の都心から近郊へ進むので、大山街道の散歩は主に市街を歩く経験だが、厚木市と伊勢原市でやっとちょっと都会を抜けた気分になった。住宅地はまだ多いが、高層ビルが少なくなるし、畑などが増えるし、道も未舗装な細道になったり、用水を沿ったりするようになる。石造物はまだ多いので、道の歴史を感じることはできるし、車の排気ガスを吸う必要もなくなる。それに、大山が大きく見えるようになって、進んだとの実感もある。
もう一つ印象的なことは、環境の雰囲気の変化だった。まだ活気があったとはいえ、もう「都会」ではない町並みだった。小規模なお店も多かったし、人混みもなかったし、車も少なくなった。過疎地ではないが、川崎市との違いは著しかった。電車で30分しかかからないのに。確かに、その30分で東京への通勤が片道30分から片道1時間に延びるので、住まいの選択に強い影響を与えるのは当たり前だろう。しかし、風景の変更の早さに私が弱いだろう。特に日本で、方向を巧みに選んだらあっという間に都会から人影のない山へ移れる。大山街道での変化はそれほど激しくないが、見逃せないのは否めない。
今回も途中の神社にお参りしたので、後日に一つひとつこのブログで紹介するつもりだが、まだ前回の神社をすべてアップしていないので、すぐに今回が終わるはずはない。だが、大山の山頂までの最後の散歩は、夏にして、梅雨明けの後になるかもしれないので、余裕がある。次回までに神社のすべてを紹介するつもりだ。