匿名と本名

昨日Guardian Weeklyという新聞でネット上の匿名習慣についての記事を読んだ。研究者によると、匿名の場合、人が過激的に他人を襲ったり、極端的な論説を提案したりするそうだ。匿名だから、自分の名誉に反映されないからだと推測されるそうだ。確かにネットでこのような傾向がある。実は、私の経験で匿名ではなくても、ネットで人が激しくなる傾向がある。ネットで対立的だった人と対面したら、和やかになった経験も少なくない。私は、このような罠に陥りたくないので、匿名にしないし、芸名も使わない。初めてネットで活動したのは、もう20年前だが、大学が管理したシステムだったので、匿名にする機能はなかった。それいらい、ずっと本名でネット上の活動を続けてきた。

このブログもそうだが、過激的な名誉毀損の誘惑を無くすに加えて、もう一つの利点があると思う。ここで述べる意見は、私の意見として最初から認める。勿論、考え続けたり調べ続けたりするので、意見が当然変わるが、その変更の過程も公表される。日本語で私の名前で検索したら、表記がちょっとズレても(「チャート」は確定だが、「デビト」、「デイビド」、「デビット」などの可能性がある)私のブログが第一の結果として出てくる。だから、ここで披露する意見はもう知られていると思える。気軽に馬鹿なことを言わないように注意するが、一方意見の中で秘密はもうないと思ってもいいので、人との関係が楽になる。信念を暴露することで、信念を隠す必要を無くす。確かに政治家になれないようになる可能性は充分あるが、政治家になる為に信念を偽る必要があれば、政治家になりたくない。

だから、自分を隠さずにブログを管理している。


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