参宮の時に一人で寄り道してお参りしたが、興味深い特徴は少なくなかった。些細なことから始めたら、個人情報を守るシールが貼られた絵馬は少なくなかった。初めて見たことだったが、このぐらい観光地で、目を通す人は多いと推測するので、この配慮が分かる。神様がシール越しに読めるか、記入する間に読むかと思ってもいいだろう。そして、社殿の前に八角形の石碑があって、「古殿地」と刻まれたので、社殿がちょっと奥に遷座されたことがわかる。この石の周りに玉垣が廻らされたので、まだ聖地の扱いなのようだ。神道によくある現象だが、元伊勢という神社は一番目立つ例だろう。一旦神様に接したら、完全に俗界に戻れないのようだ。
もう一つの特徴は、
そして、社殿の後ろに神田がある。他の神社にもあるが、初めてはっきり見えた。東京近辺に鎮座する神社には少ないと思うが、お米の新緑を見ると心を癒していただいた。神田の周りに注連縄が張らされたし、記憶に静寂なところだったので、見てよかった。
さいごに、ちょっと不思議なことが見つかった。社殿の横に車を祓うための駐車場があるが、大きな鳥居も立つ。しかし、境内に入る為の参道が鳥居をくぐらない。鳥居をくぐることは確かにできるが、くぐらないように導かれる。それはなぜだろう。
授与所から貰ったチラシの一つは、崇敬会の案内だったが、この神社の崇敬会は特に活発であるようだ。そして、ある金額でどのように神社の神事に参加できるかははっきりチラシに書いてあった。(参加すると言えば、提灯の奉納などの意味だ。特に自分で参列できない人の為の案内だっただろう。)このようにはっきり言えば、一方神社の活動に参加することが気楽になるが、他方でちょっと商売のような雰囲気が付く。どうしたらいいか、私に分からないが、はっきりする方法も曖昧する方法も一概に悪いとは言えないのは確かだ。