能力の出世は現在の常識だ。何故能力のある人を出世させるべきか説明する必要はないだろう。しかし、他の道とちょっと異なる点があるので、ここでそれについてちょっと語りたいと思う。
それは、能力のある人は、仕事ができることだ。難しい仕事もできるし、仕事はそんなに難しくなければ、効率よくできるし、良質な成果を挙げることもできる。どの組織でも、能力がある人が率いれば成功するので、組織が自分の利益をしっかり考えれば、能力を持つ人を出世したくなるだろう。特に、他の人の職場作りや生活維持を担当する人には能力は必要不可欠だ。だから、人間が行う制度が失敗することを認めながら、少なくとも充分な能力を持つ人を目指す制度を設けるべきだ。つまり、大きな組織で権力者を家柄や継続や宝くじで選ぶべきではない。
国家はまさしくそうだ。首相や某大臣には能力はなかったら、国がどのような状態に陥るか、日本人こそが分かるだろう。でも、会社もそうだ。だから、会社の会長が創業家に受け継がれたら、権力を持つ代表取締役を能力で選んだほうがいい。能力は、持ち主にだけではなく、周りの人にも必要だ。出世に一本の道しかない状態は良くないが、あえてそうすれば、能力で出世する道を保護するべきだと思う。だから、道を複数にしようとする行動で、能力で出世できるようにいつも気をつけなければならない。