ツツコワケ神社の巡拝の最後の神社は、
石都々古和気神社の心に残る印象は、宮司さんと奥様の大変親切な態度だった。着いたらすぐにお茶とお菓子を出してくれて、雪の状態を説明した。話し合いの結果、正式参拝を社務所に付く祭場で行うことにした。正式参拝で、宮司さんが大祓詞を奏上してから、私が玉串を奉った。
それから、もう少しお茶を飲んでから、長靴を貸してもらって、宮司さんと一緒に境内を見に行った。石都々古和気神社が丘の上に鎮座するが、昔から山岳信仰と関わるところだそうだ。一万年位前からの祭祀遺跡があると言われるが、丘には
境内の山には紫陽花や桜は多いので、四月中旬や六月下旬にはとても奇麗だそうだ。そして、雪のない日に、気軽に歩ける山だから、気持ち良さそうだった。雪の中でも住民が散歩する面影があった。神社の隣にお城の跡が公園になって、桜が色々な種類で生える。枝垂れ桜もあるし、勾玉石の上に樹齢170年の「天竜桜」も聳える。
社殿の隣に石造の五重塔が建つ。塔と言うのは、仏教の建築であることはご存知の通りだから、神社の境内に見つかるのはちょっと珍しい。宮司さんによると、昭和時代に創建されたそうだから、神仏分離の前からの名残ではなく、信仰の続きと関わるようだ。前に述べた通り、この神社が山岳信仰と関わったそうだが、山岳信仰には神仏習合色は特に濃かったので、この神社の信仰にも残ったと思ってもいいだろう。
それでも、今のところの御祭神は
山から下りたら、宮司さんの奥様が暖かい牛乳を用意してくれたし、駅へのタクシーを呼んでくれて、そしてタクシー券を下さったので、駅までのタクシーは無料だった。本当に親切に扱ってもらった。この神社も、夏になったらまたお参りしたいと思うが、今年は無理だろう。それでも、温泉郡に近いし、桜も奇麗だと思うし、新幹線と水郡線を使ったら交通も不便ではないので、可能なのではないかと思っている。