亀戸天神社

赤い鳥居の向こうに太鼓橋と社殿が見える亀戸天神社{かめいどてんじんじゃ}は、東京十社巡りの神社の一つで、亀戸に鎮座する天神の神社だ。創建されたのは、1661年だったそうだから、富岡八幡宮のように比較的に新しい神社だ。建立当時の将軍徳川家綱の崇敬は篤かったから、現在の鎮座地を寄進してもらったそうだ。境内がちょっと狭くなったかもしれないが、まだ池や太鼓橋があるので、印象はいい。それに、藤棚は多い。数年前に國學院大學{こくがくいんだいがく}のオープンカレッジの正式参拝をしたときに、宮司さんに言われたのは、天神の菅原道真{すがわらのみちざね}の政敵の藤原家の花が多いことはちょっと不思議だが神様の心の広さを象徴するという。

今回お参りしたら、境内の風景がちょっと変わった。なぜなら、境内から東京スカイツリーが見えるからだ。まだ新しい風景だが、時が経ったら、東京タワーのように東京を象徴するようになるだろう。

私は、学者で作者の菅原道真に親しみを感じるが、亀戸天神社にあまりお参りしない。東京の反対側で遠いし、結婚式などで縁があるのは湯島天神だからだ。でも、亀が棲む池や太鼓橋、藤棚などの境内は気に入った。周りには高層ビルや東京スカイツリーがあるとしても、ちょっと都会から離れた気分になる。しかし、社殿は鉄筋コンクリートで、中に入ったら雰囲気は病院のようだった。戦後になるべく早く復活しようとしたと思うので仕方がないが、ちょっと残念に思わざるを得ない。他方、現在の社殿が国宝などになる可能性は極めて低いと思うので、将来に再建するだろう。そうすれば、神社の雰囲気がよりよくなるのではないか。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: