根津神社

鬱蒼する木々の中に朱塗りの鳥居と石灯籠根津神社{ねづじんじゃ}は、上野公園に近く文京区に鎮座する。私が初めて日本に来た日、神社に近い澤の屋{さわのや}旅館に泊まったが、神社にお参りしたのは、かなり後だった。東京十社廻りの参拝の前に、一人で参拝したこともあったし、國學院大學{こくがくいんだいがく}のオーペンカレッジの正式参拝をしたこともあった。だから、根津神社も当日の短いお参りでした。

根津神社は好きな神社です。江戸時代に徳川綱吉によって現在の鎮座地に遷座されたそうだが、元邸宅の敷地だった。従って、境内は庭園だし、特徴はつつじヶ岡というところだ。ツツジが3000株生えるので、シーズンには大変奇麗だそうだし、参拝者も多いと言われる。神社の建物も18世紀初頭に建てられて、漆塗りで華麗な建物だ。池もあるし、境内社もあるし、境内は本当に東京から区切られたところだ。境内は静かで、植物の間の境内社に至る細道も多いので、ゆっくりできる場所だ。

勿論、現在の社殿が建てられたときは、神仏習合の時代だったので、社殿は所謂権現造りで、仏教の記号もある。特に、拝殿の屋根には卍は極めて多い。明治維新の時にはもう文化財として認められたので仏教の記号を消す命令はなかったそうだから、今も過去の信仰を思い出させる。チラシなどで江戸時代の神様と本地仏は書いていないが、いつも今と同じだったかどうか分からない。明治維新で変わった場合もあるからだ。とにかく、現在の神社の御祭神は、須佐之男{すさのお}命、大山咋{おおやまくい}命、そして誉田別{ほむだわけ}命だが、相殿として大国主{おおくにぬし}命と菅原道真{すがわらのみちざね}公も祀られるそうだ。神様の組み合わせとして珍しいが、神はメージャーだ。

残念ながら、根津神社は家からちょっと遠いが、この神社にも、ぜひまたお参りしたい。


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