最近日本で太陽光発電の普及を促進する制度が導入された。これを評価して、さらに普及させたら良いと思う。理由は複数ある。
まずは、気候変動対策として効果的だと思える。太陽光発電が二酸化炭素を発生しないからだ。もちろん、設備の政策に排出された二酸化炭素も加算しなければならないが、それでも火力発電より遥かにましだろう。
そして、エネルギー資源の確保にも重要だ。現況で日本は石油や天然ガスを大量で輸入して、外国に頼らなければならない。中東で大きな戦争が勃発すれば、日本は大変な状況に陥る。(原子力発電所の全てを安全調査なしに再稼働されるのは確実だ。)太陽光発電の資源は、国内に浴びてくる太陽光だから、外国での戦争が問題にならないし、円安でコストが上がらない。経済的な安定感に貢献する。
その上、日本に特に適す要素もある。太陽光発電は、その場で発電され、その場で使用できる設備も多い。大きな施設から電力を発することもあるが、建物の屋根に太陽光発電設備を設置して、その建物の電力需要の一部を補うことも多い。災害のとき、電線が途切れても、その場にある発電で何かできるはずだ。だから、避難所になる学校などに太陽光発電を設置するのは特に重要だと思う。
防災の戦略の一部として、自治体は避難所毎に、その避難所の地区の太陽光発電によって避難生活に必要な電力が発生するように設置したら良いと思う。普段、二酸化炭素排出量削減に大きく貢献するし、いざとなると生活や復興を大きく支える。確かに、様々な試算を見れば、楽観的な計算でも太陽光発電は需要の3分の1しか補えないような結果がでるが、それは大きな貢献だし、災害時には3分の1は充分な役割を果たす。沢山の人が避難所に集まれば、冷暖房の必要な電力が減るので、環境の保護が可能になる。共有のテレビも使えるし。実は、学校であれば、教室毎に違うチャンネルを見せるテレビを設置することもできる。(精神的な支えとして軽視すべきではないことだ。)
風力発電や波力発電などの設備は、災害から被害を受けることは多いだろうし、需要の場所に設置できないので、環境問題には重要であるものの、防災の役割は期待できないだろう。だから、太陽光発電は日本に特に適していると思ってきた。