先日の旅は出張を中心とした。仕事の日程は一日だけだったので、前後に伸ばして二泊三日の旅にした。出張先は北九州市立大学だったので、北九州市を拠点とするのは当然だった。そして、パックがあったので、小倉駅のリーガロイヤルホテルに泊まることになった。観光案内本を買って、旅計画を立てた。
日曜日の早朝に出発して、飛行機で羽田空港から北九州空港へ飛んだ。ゆり子は、初めての国内線の飛行機だったそうだが、私は十年前に北海道からの帰路を飛行機にしたし、隠岐島も飛行機だった。真由喜も国内線は初めてだったが、飛ぶことに慣れているので問題はなかった。離陸と着陸を楽しんだが、飛行はちょっと退屈だったようだ。それでも、耐えられた。空港から小倉駅の高速バスに乗ったので楽にホテルに着いた。荷物を預けて、旅の本格的な始まりに出かけた。
まず、門司港に行った。門司港は、明治や大正時代に栄えた港で、関門海峡に臨む。推測できると思うが、「関門海峡」の「門」は門司で、「関」は下関。港の周辺は「門司レトロ」と言われ、明治・大正時代の面影が残っている。つまり、洋館は多い。ヨーロッパの普通の町を連想させる町並みだった。出身地のマンチェスターにあっても不思議ではない建物もあった。お昼を食べてから、真由喜がかき氷を見つけたので、かき氷を食べることになった。(真由喜は、かき氷に大変弱い。)その間、ゆり子が「バナナフェア」という気になったところを見に行ったが、私は真由喜の面倒を見ていたので、詳しくない。
門司港から観光鉄道に乗って、和布刈に向かった。和布刈は半島で、本州に一番近づくところだろう。電車の終点のすぐそばには大きなたこ滑り台の備えた公園があったので、電車から降りたら、真由喜があそこへ走った。空を見上げたら、関門橋が圧迫する場所だったので、公園から海岸沿いの歩道を進んだら、関門橋と関門海峡の早く流れる潮を眺めた。橋は素晴らしいが、私は初めて海の流れをそれほど見えた。日曜日の天気はよかったので、気持ちいい散歩になった。
そして、和布刈神社にたどり着いた。もちろん、お参りしたが、詳細は後日に書くつもりだから、神社のことを省略します。境内で、真由喜が釣りみくじを取った。それは、社務所の窓の前に魚の形のお神籤があって、釣り棒で自分のお神籤を選ぶことだった。真由喜は遊び心で楽しく釣った。ところで、今回の旅で四つの神社にお参りできたが、ゆり子は真由喜の面倒を見てくれて、私の観賞を可能にした。私も真由喜を案内することがあったが、写真撮影の場合、真由喜が腕がぶら下がらないほうが良いので、その時に助かった。
和布刈神社から下関へ向かった。関門海峡の下に歩行者トンネルがあるので、福岡県から山口県へ歩くことにした。トンネルは800メートル弱で、海底の下を通る。エレベーターで深く行ってから、歩いた。トンネルには人は少なくなかった。運動をしていた人も多かった。通交無料だし、天気に関わらず適度な距離を走れるので、訓練に良いかもしれない。トンネルから出たら、下関市だったが、それは明日の課題とする。