最後の代表者会議

昨日、私の川崎市外国人市民代表者会議の最終回だった。任期は年度末までだが、会議は終わり、提言も決めた。だからさよならパーティを開催して、解散した。

最終回の仕事は、提言の文言の確認となる。提言は代表者の皆の意見であるはずだから、全体会で文言まで承認しなければならない。事務局が提言案を用意してくれるので、その案について審議することになる。

社会生活部会の審議がちょっと長引いた。なぜなら、殆ど問題にならないところもあったが、表現が気になったところもあったので、活発な議論になったからだ。結局、案の修正は、12字を追加して、一行を削除することにとどまったが、他の修正について真剣に話し合った。

そのため、全体会に戻ったら、審議はかなり速かった。部会は二つあるので、お互いに部会審議で決めたことを承認して、二つの提言を合併することに同意したら、終わりだった。だから、定刻より5分早めに終われた。

代表者として4年間努めてきた。条例の定めで、3期連続は出来ないので、ここで退任しなければならない。代表者になる前に一年間愛会傍聴に行ったので、5年間通ってきた。ここで本務が終わったので、ちょっと振り返りたいと思う。

先ずは、やって良かったと強く思う。

一つの理由は次の通りだ。新米代表者になった時点で実現してほしかったことは、川崎市の外国人市民の調査だった。人種差別の経験は特に知りたかったが、実態を広く把握したら良いとも思った。審議の中で、他の代表者の異なる立場からの意見もあったので、調査についての提言は、私の視野より充実された。そして、先日の記者会見で、川崎市長が調査の予算に触れてくれた。まだ市議会で承認されていないが、実施に向けて進んでいる。実施されたら、貴重な情報は得られるに違いない。外国人市民の全体的な経験などが分かると、これからの代表者会議で迫っている問題と取組めるし、問題であると思われることは実は問題ではないことも分かる可能性がある。このような実績があることは、重要だと思う。

そして、もう一つの理由は会議の経験自体だ。日本に住んでいる外国人であるからと言って、魔法的に他の外国人と交流するとは限らない。特に私のように内向性が強い人であれば、なおさらだ。だから、この会議で初めてフィリピンや韓国などからの外国人、そしていわゆる在日の外国人と交流できた。ヨーロッパから来た人でも、私の経験とかなり違う経験がある人もいることも分かった。このような交流は続けたいが、どうするかまだ決まっていない。やはり、終わると寂しい。一方、ちょっと休みたいのだ。ちょっと休んでから、次の一歩を決める。

読者の中に川崎市に住んでいる外国人であれば、ぜひ代表者会議に参加してもらいたい。個人的に貴重な経験になると思うし、川崎市に貢献できる。昨日局長がおっしゃったのだが、市が外国人市民の声を聞かないと、どうすれば良いかは分からない。態度として、川崎市は外国人市民に対して親切で積極的に動きたい印象は強いので、それに必要な情報を掲げれば、動きは見えると思う。数年前の居住支援制度も具体例だし、今回の調査もそうだ。

外国人市民と日本人市民が一緒に外国人市民が直面する問題の解決に努める場として、大変意義のある組織だと思う。20年前に立ち上げた人たちに深くお礼申し上げたいし、20年間維持してくれた川崎市にも感謝を表す。

第10期の代表者の最終決定は来週だそうだ。皆様、応援するので、頑張ってください。


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