ケンブリッジ

ケンブリッジも紹介しなくても良い町だろう。セットフォードから一本の電車で一時間以内行けるし、それに私の母校だから、イギリスに来たら一回訪れるのは当たり前だ。真由喜は三回目だったが、前の経験は覚えられなかったようだ。前回は3歳だったので、これも驚くほどではない。

お昼頃に着いたが、最初にゆり子の友達家族との昼食した。その家族も国際結婚でイギリス人と日本人だが、今のところイギリスに住んでいる。夏のケンブリッジの観光シーズンだから観光客は多かったが、ちょっとだけ観光地から離れたレストランに行ったので、混雑していなかった。ダッリズというレストランで、美味しかったし、値段は高くなかった(三人で30ポンドちょっとだった)ので、勧める。真由喜が英語で自分の追加注文したし、ケッチャップも依頼したので、英語の自信が増しつつあることが分かった。嬉しかった。

そして、本屋さんで私の友達と合流してから、私の母校のトリニティカレッジへ向かった。観光客に対して立ち入り禁止だったが、カレッジのメンバーはいつでも入れる。

門をくぐると、真由喜が周りを見て、感動を表した。

「このような大学を始めて見た!この大学に通いたい!」

嬉しい限りだ。

もちろん、真由喜は入学できるかどうかはまだ分からないが、目指せば良い。真由喜はもう真剣に必要なことを考えている。

「この大学に通うために英語が読めなければならないよね。でも、英語はもう読める子供は多いので、ダメだろう。どうしよう。」

英語がすぐに読めるようになると励ましたが、これから英語が読めるようになるために計画に入る。私と真由喜が一緒に英語の本を読めば良いと思うし、練習問題も一緒にするつもりだ。ケンブリッジの計画が12年間生き残らなくても、英語ができることは必ず役に立つと思えるし。

帰りの電車で、真由喜は高校時代にイギリスで勉強する計画と立てていたので、可愛かった。というより、それも有効な手法だろう。この決意がどうなるか、楽しく見守りたい。

私にとって、ケンブリッジはやはり懐かしい。学生の時代も講師の時代も良かったし、ゆり子と出会った頃でもある。イギリスに帰らせることの一つは、トリニティーでまた教えるチャンスだろう。しかし、今の道は大学の道と大きく違うので、その可能性は極めて低い。

ところで、真由喜にカレッジと大学との関係を説明しようとしたら、真由喜は「さぁ、ハリーポッターの学校のようなグループだように。」と言った。さすが現代っ子。


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