少子化の歯止め

基礎収入のメリットの一つは、少子化に歯止めをかけることだ。

子供を産まない理由として、経済的な問題は大きい。子育ての費用は高いのは周知の通りだが、子育てするために親の一人が仕事を辞めるか、少なくともパートに切り替えるかという選択肢に強いられる。多くの場合、これで人が困る。収入が半減するのは、簡単に乗り越えられることではない。そして、子供が増えると出費が増えるが、収入は増えない。

基礎収入はあれば、この問題はだいぶ緩和される。先ず、親の一人が仕事を辞めても、100万円の基礎収入はまだもらうので、家計の支えになる。

それより、子供の基礎収入は出生から始まるので、子供が多ければ多いほど収入が高い。100万円は子供の出費のすべてではないだろうが、親二人と子供二人の家庭では、年収が400万円になるが、それは平均年収に近い金額だから、家計を維持できる金額であるはずだ。

(お金のために子供を産む人もいるだろうが、極めて少ないと思えるし、子供の育児に努めないと福祉で子供を助けることはできる。このような珍しいケースのために一般の人の利益を取り消す訳にはいかない。)

出生率が詳しくどうなるかは、予想できない。予測しようとする試みを見れば、的外れになることは多い。だから、結果を厳密に考察して、方針を修正することもある。ただし、問題を一つ払拭する方針で出生率がさらに下がるはずはない。

子育てと関わる問題の解決にも貢献する。保育園の必要性が減るのは明らかだろう。親は、基礎収入に頼って、仕事を経ることはできるので、自分で子供の面倒を見ることはできる。だいぶ前に提唱した仕事の形と組み合わせたら、問題解決はさらに進む。それは、普段は人には職場は二つあって、それぞれ週20時間などを働くことだ。そうであれば、親は仕事を一つにして、休暇を合わせて、一人はいつも家で子育てに携わることはできる。

だから、出生率の増加を期待できると言えよう。

それでも、基礎収入の一番期待したい結果は予想できない結果だ。時間と自由をもらった住民は、どのような計画を立てて、どのような活動や活躍を展開させるかは、計り知れない。もちろん、好ましくないと思う活動も含められるはずだが、大歓迎する活動は多いし、評価する活動は大半を占めるのではないか。人間は、周りの人に福を与える活動を好むので、そのようなことは多いはずだ。福祉、芸能、美術、伝統行事などの活性化も、新しい発想に基づいたことの発展も期待できる。


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