子どもの医療費は、何歳まで無料であるかは、自治体によって異なるそうだ。東京の23区の多くや青森市では、中学卒業までだが、川崎市では今年度から小学校2年生までになっている。実は、川崎市の場合、昨年度から小学校1年生までになったので、もしかして一年ごとに1歳上げるつもりなのではないかと思っている。そうなら、うちにはありがたい。真由喜の年齢とちょうど沿っているからである。中学卒業まで続けば、真由喜の医療費は15歳まで無料になる。
それはいいことだと思う。もちろん、私たちの家計費にはありがたいが、公共的な方針としてもいいことだと主張したいのだ。
子どもは、病気になると治療を受けたほうが良いのは言うまでもない。その治療は、親の経済的な力によって受けられない状態は基本的に良くない。親について支払えなかったら死んでも良いと考えても、子どもには親の貧困の責任を負わせるべきものか。
そして、子どもの頃の病気の治療を受けなかったことで、その病気が深刻化して、持病になり、生活や活動を大きく制限することもある。病気自体が完全に治るとしても、子どもの頃の病気で教育などに悪影響があったことで活躍できなくなることもある。つまり、子どもの病気は、人生に強い影響を与えることもある。個人の立場から見たらそれは良くないので、慈悲を持つ社会で避けた方が良いが、社会から見ても良くない。殆どの人は、大人の活躍で社会に貢献する。その活躍はコンビニの店員だけであっても、貢献になるが、正社員や親の貢献はそれよりも大きいと思う。しかし、子どもの頃の病気の影響で活躍が一つか二つの段階下がったら、社会の損になる。だから、将来を見て、子どもの治療を促すべきだ。
治療を促す一部は医療費の無料化である。親に、家計の関係で病院に行かない決断を無くすからだ。確かに緊急になったら、経済的なことを考えずに病院に行く親は殆どだが、緊急ではなくて、診てもらう方が良いのかなと思うぐらいの程度では、経済的な負担が考えられるだろう。ただし、その緊急ではない段階で医師に診てもらうべきだ。そうすると、緊急にならないからだ。もちろん、経済的な援助は一部に過ぎない。親の意識喚起も重要だし、学校で行われる健康診断も重要である。一般の親は医師ではないので、問題に気付かないこともある。それでも、まだ緊急ではない問題が発見されたら、直ちに治療を受けるのが良い。
原則として良いことであるとしても、お金持ちの家庭に無料にしない方が良いとも思われるだろう。私はそう思わない。まず、お金持ちの家庭は、税金を納めるので、自分の子どもの医療費を払っていると思える。そして、非婚の人から証明を要求すると、申請しない人が多くなる。自分の問題を認めたくない人もいるし、申請の手続きがわからない人もいる。だから、必要とする子どもに措置が及ぶように、子どもを皆対象とするべきだと私は思う。
だから、自治体のレベルではなく、国の方針にした方が良いと思わざるを得ない。