東北の旅行の主な拠点は、仙台だった。私が旅行すれば、よく朝早く出発するが、今回は家族で行くことになっていたのでお昼ぐらいの東京発の新幹線に予約した。新幹線でお昼を食べて、仙台に着いたらすぐにホテルにチェックインした。1日目の予定は、ゆり子の母と晩ご飯することぐらいだったので、ゆっくりした。ただし、私の母は、ちょっと外に出て散歩したいと言ったので、地図を見て、ホテルに近い公園までの散歩に出た。
公園に着いたら、「みちのくYOSAKOIまつり」が開催されていた。コンテストの途中だったので、公園に立ち止まって、30分以上踊りを楽しんだ。特に、名古屋からの団体がかぐや姫をテーマとした踊りを披露して、旗などを使って背景も組み立てたし、圧迫された。(写真は撮っていないし。夢中になったためだろう。)真由喜もこの踊りはお気に入りで、会場を出たら道で自分の創作踊りを披露した。
そして、仙台駅に戻って、ゆり子の母と合流して、夕食した。駅前のデッキから、素晴らしい夕焼けが見えたので、それも写真を撮った。そして、せっかく仙台に来ていたので、牛タンを食べに行った。あいにく、母は牛タンのファンにならなかったが、私は好きなので、母が残して分も食べた。(体重がちょっと増えたけれども。)食べながら、ゆり子の母が、名古屋から仙台までフェリーに乗った話をした。時間がかかるが、お金はそれほどかからないという話だった。ゆっくり行く移動は、私も好きなので、いつか試すのかな。一方、電車の旅も好きなので、結局仙台は新幹線だろう。
とにかく、翌日は日帰り旅行を計画して、松島に行ってきた。天気は曇り時々雨だったが、雨はひどくなかったし、降らない合間も多かったので、充分楽しめた。松島海岸駅は11時過ぎに着いて、先に案内本で見つけたレストランに向かった。三連休の最中の日曜日に、さすがに松島は混むだろうと思ったので、お昼の工夫だったが、大成功だった。レストランが開店する瞬間に入って、最初は私たちだけだった。だから注文はすぐに来たし、美味しかった。私は、カキフライの定食を食べたが、ちょっと久しぶりだった。
それから、瑞巌寺を観光した。平成の大修繕の途中だから、本殿は見えなかったが、普通に公開されていない廟などは見えた。そして、大震災の被害を実感できた。瑞巌寺は、8年前にゆり子と一緒に訪れたが、その時参道を囲む杉林は印象的だった。しかし、津波の影響でその杉が枯れ、植樹工事が途中だった。数百年後、その前の姿が蘇るだろう。
松島といえば、遊覧船だろう。瑞巌寺の後で、遊覧船に乗って、島を会場から楽しんだ。母は、グリーン券を買おうと言ったので、二階のグリーン席に座った。そして、一部後ろのデッキに出て、風景を楽しめた。
やはり、松島湾の島々は感動的である。イギリスにはそのような島は存在しないので、母にとって新鮮な経験になっていたようだ。ただし、風はちょっと強かったので、湾から出て太平洋になったら、船がかなり揺れた。島の上がり下がりも面白かったが、やはり真由喜がちょっと酔った。
仙台に戻ったら、夕食を食べて、ホテルに戻ったので、旅の前半はとても楽しかった。