今まで、お参りと奉納で神社と縁を組む方法を考えてきたが、もう一つの方法は、神社で奉仕することだ。神明奉仕というのは、神職や巫女の仕事を指すために表現だが、この投稿で「奉仕」をちょっと広い意味で捉えたいと思う。つまり、神社で何かを具体的に手伝うことは、奉仕とする。
簡単な例を挙げよう。境内の掃除は、この意味で奉仕である。箒で落ち葉などを片付けることだ。他は、例えば祭祀の場合受付をしたり、神輿の担ぎ手になったり、お正月の甘酒を配ったりすることがある。このような奉仕は、神明奉仕とは言えないだろうが、神社の祭祀の維持には大きく貢献すると言える。だから、縁を組む方法として認めるべきだ。
しかし、奉仕は、奉納と同じように、迷惑にならないように気をつけなければならない。だから、神社から「やってほしい」ことを公表すると良い。そのような奉仕をしたい人は、指定された日にちに時間にお参りして、奉仕すれば良い。この奉仕は、原則として誰でも参加できることとするべきだが、人数には限度がある。例えば、掃除の場合、箒の数が限度になるが、神輿の場合、物理的に入る人数には限度がある。もちろん、限度に至らない人数であれば、皆を参加させるが、人数は多い場合はどうすれば良いのか。
抽選は良かろう。まず、抽選は公平である。参加しようとする人には、平等にチャンスを与える。そして、「卜定」などの伝統は、神道には根強い。つまり、参道から落ち葉を拭くを人を抽選で選ぶことは、神道の伝統を受け継ぐことだ。事前の準備などが必要な奉仕であれば、事前申し込みを必要としなければならないので、その時点で抽選をする。そのような準備は不要であれば、その場でくじ引きしても良い。これは、気軽な奉仕の話だ。伝統を見れば、極めて重要な役割、例えば神宮の斎王を、抽選で指定されたそうだが、それについてちょっと慎重に思っているので、後ほどさらに考えたいと思う。
抽選の利点の一つは、縁はまだない人は、奉仕させるチャンスは他の人と同じであること。今の客観的な方法は、新しく縁を組むために存在するので、それは重要である。
では、基準をどう設定しようか。半日の奉仕を3回して、最初と最後の間は少なくとも56日間が空いていることを基準としよう。56日間は、月の満ち欠けの2回である。それとも、3回で、毎回は違う月に行ったこと。この場合も「月」は、新暦でも旧暦でも良いとする。56日間の基準は、より長い関わりを確保するけれども。
このような奉仕の詳細についてまだ考えていないが、もしかして奉仕の種類によって、複数の範疇を設けるだろう。例えば、掃除の奉仕と祭での奉仕を別々で数えることもあり得る。後ほど、このようなことを考えたいと思う。