大祭の後で直会を当然開催する。
直会の位置付けはちょっと難しい。一方、儀式の一環だ。他方、直会の目的は潔斎の解除だから、緊張感を溶かす役割も重要である。だから、堅苦しい食事はダメだが、ただの食事会のような雰囲気も良くない。直会の次第を考えるべきだろう。
祭員の先導で直会殿の和室に入って、まずお茶を出す。一緒にお茶を飲んでから、祭員が「どうぞ、ご自由にお話ししてください」と言う。それで、祭祀に相応しい静かさが終了する。そして、懐石料理のように三膳程度を順次に出す。刺身のお造りなどを含むとよかろう。このところは、まだ上品な雰囲気を保つが、お互いに話したり食事を楽しんだりする。雰囲気を支えるために飾りを和風で雅にする。
そして、これが終わったら、参列者は別な部屋に行って、普段着に着替える。それから、もう一つの部屋に入って、しゃぶしゃぶとかすき焼きとか焼肉などの一緒に食べる食事をビールなどと一緒に楽しむ。この段階は、とてもリラックスした雰囲気を目指すので、部屋の飾りもカジュアルな感じにする。乱暴な行為は相応しくないが、丁寧にすることは必要ではない。この直会から直接に帰るので、帰るときにはもう祭の潔斎は完全に解除されただろう。
これで、普通の氏子祭の次第を描写した。小祭は、30分以内終わると思うが、中祭は1時間以上がかかるのは明らかだ。禊祓いと直会を含めたら、中祭は2時間程度になるだろう。大祭は、1泊は必要だが、それからも半日程度だろう。大祭は、特別なことではないと執り行ってもらわないと思える。
神社の祭祀や構成について、まだまだたくさんの考えなければならないことが残っているが、この神産霊神社についての投稿はもう長く続いてきたので、ちょっと休憩して、別な話題について書きたいと思う。それでも、また神産霊神社について書くつもりなので、お楽しみに。