アメリカへの旅

今月の頭、弟がアメリカのアリゾナ州で結婚式を挙げたので、参列に行ってきた。弟というのは、父の再婚相手の息子で、アメリカ生まれ育ちのアメリカ人だから、アメリカで挙式するのは当たり前だと思われるだろうが、妹は同じくアメリカ生まれ育ちであるが、イギリス人と結婚することになったので、イギリスで挙式した。(それは、私が日本に移住してからのことだったので、母国の挙式であったにもかかわらず、長い旅になった。)今回の結婚式は、小学校が入っている時期だったので、真由喜は行くわけにはいかなかった。したがって、ゆり子も日本に残ることになった。

一人で行く良い点は、飛行機の中で映画をたくさん見ることはできるぐらい。そして、最近ゆり子と真由喜もいてもできるようになったので、それほどのメリットではない。でも、弟の結婚式に参列しなければならないので、仕方がない。その上、兄弟も皆集まってきたので、父と父の妻と会えたし、妹とも会えた。それは本当に良かった。結婚式の準備もあったので、ゆっくり話す時間はちょっと限られたが、ないより大幅に良かった。

車の窓から低木がある砂漠の奥には、風邪などに削られた山が見えるそして、結婚式はアリゾナ州だったが。父はカリフォルニア州に住んでいるので、式場に行くために所謂「ロードトリップ」をした。8時間程度かかった。そして、カリフォルニアを出る前に高速道路の一つの方向が通行止めとなったので、大きな渋滞には2時間ほど過ごした。その代償として、アメリカで有名で歴史のある66号道路を走ることができた。

高速道路が開通してから、66号沿いの町が衰退したことはよくわかった。「武器禁止」と明記する必要を感じる宿泊施設に泊まりたくないなと思うしかない。

式場は、アリゾナ州の山の中にある離れで構成されたリゾート地だった。アリゾナ州のイメージは暑いが、11月の山はやはり寒かった。しかし、家族の心は温かったので、凌げた。8時間の移動の後で1泊の休憩してから、結婚の祝いに入った。

結婚式自体は人前結婚だったので、新郎新婦は家族に囲まれ、自分で考えた誓いをお互いに言った。式の後で披露宴があったが、残念ながら私が病気になって、途中退場を余儀なくされた。時々ある現象だが、食事中で急に吐くようになる。普段、吐いたらまた元気になるが、原因は不明だ。食事には問題があるはずはないし、共通点は少ないので、謎のままである。

式の翌日には自由の時間もあったが、私はまだちょっと体調が優れていなかったので、部屋で休んだ。妹と話したら、若しかして高山病なのではないかとも思った。確かに、1700メートルのところだった。その日の午後には仮装パーティーがあったが、テーマは「愛すること」だったので、私はお白石持ち行事の時に着た服にした。日本も祭も好きだから、適切だと思った。新郎は新婦を装って、新婦は新郎の名前に因んで熊の仮装にした。

翌日、朝早く空港に向かって、砂漠の暁も見えた。

行ってよかったが、疲れた。実は、今でも疲れている。仕事に追われ、ゆっくり休む機会はなかったからだ。国際的な家族には、このような問題点もあるよね。


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