二人が階段を降りた。真理安は先に、早くそこに着くように半分走った。後ろには華多離菜が気を使って、躊躇しようとすれば、真理安がどんどん先へ先へ行ってしまうことを見て、自分も急がせた。結局、二人がほぼ同時に階段の下についた。目の前、荊の柵の向こうに少年が立っていた。
「あ!助かった!早く、悪魔が逃げてしまう。私を放って。悪魔を追い払おうとしたが、そのヤツは賢い。私を騙して、ここに代わりに閉じこもらせた。しかし、私はまだ悪魔につながっている。解放してもらえれば、一緒に追い払えるに違いない!」
「稚拙だな」と真理安が言った、荊を見つめながら。「話に聞くな」と華多離菜に戒めた。
「私は子供ではありませんまい。」と華多離菜が返したが、部屋の他の隅を怖そうに見渡した。真理安も、荊に背いて、階段の後ろに潜り込んだ。
「ここだ。あっちは警報機に過ぎない。」階段の下には、穴があって、指先からの光で照らしたら、床は深くなかった。「降りても、登れるんだ。行くぞ。」
「あ、はい。本当に大丈夫かしら?」
「大丈夫。」
「私を解放して。一緒に悪魔を追いつけよう。」
幻想を無視して、二人が穴に入って、下へ降りた。
床に着くか否か洞窟が赤紫で明るくなった。反対側には金と銀色の蛇のように動いて、あ互いに織り交わす光の棒に囲まれた闇があった。恐怖が波のように学生を呑み込んで、そして吐き出した。真理安が先に立ち上がった。
「これだ。呪いを始めるぞ。」
「呪いか。可愛い少女だね。何の呪いするのでしょうか。」闇の中から耳に優しい声が出たが、真理安も華多離菜も答えもしなかった。「そういうことですか。ちょっと失礼だと思いませんか。数百年間誰一人の来客はないのに、やっと来てくれる人は一言も言ってくれないのは、残念を極めます。寂しいですよ。このような牢獄は寂しいです。自分なりに優しくしてあげたのにと思うばかりなんです。」
真理安が囲いを調べようとしたが、中の闇に目を合わせないように気をつけていたので苦労した。華多離菜は、真理安を見守った。
「二人が来たのは嬉しいですよ。三人での話の方が楽しいと思いませんか。この世の変化について教えてもらえるでしょうか。あなたたちは長生きではありませんが、呪いで生き残るでしょう。カタラスはまだこの世にいますか?いません?亡くなったんですね。そうなんですか。ヨハネスは?いませんか?」
真理安が囲いを一周して、静かに立って、考えた。
「さあ、女列安道は?」華多離菜が息を急に呑んだ。
「あら、女列安道はまだ生きているのですか。そうですね。強かったね、あの大師。この囲いを編んだ者だ。だからまだまだ弱まらないな。私は、まだ動けないんですよ。恐れる必要はない。話そうね。ね、話しませんか。」
真理安が唱え始めた。
「あぁ、呪いだね。何を・・・何?」声が急に上がって、怒りで悲鳴になって部屋を響き渡した。「何をするんだ、子女め。キャァァァァァ」本当に悲鳴だった。「止めてもらうぞ。」
囲いの中から強い息吹が出て、真理安を持って壁まで飛ばした。
「真理安さん!」華多離菜が友達のそばへ走った。
「何これ?女性は襲えないはずなんだ。」
「襲えないって?あぁ、バカだな。殺せないぞ。コロセナイ。死ぬまで苦しめることはやってみせるけど。」
「キャァァァァァ」今回叫んだのは真理安だった。華多離菜が間に立って、言葉を唱えた。白い光が緩やかに二人の周りに上がって、真理安の悲鳴が終わった。
「守りますから、唱えて。」
「うん。」
真理安がまた唱え始めたら、また闇からの声が上がった。
「許さん。」