教室で真理安が一年生の練習を見守った。一人が手からお水を大量桶に注いだ。
「よし、できたね。」と真理安が言った。「ただし、やり方はちょっと微妙だな。その手振りは、最近の作法だよ。この試験には、600年前の作法が定まっているよね。」
「あっ、そうだったんですね。すみません。」
「いいよ、いいよ。繰り返して練習してきたやり方をすぐに変えられるとは思えないね。手をこうで、足もこのように動かす。足を忘れずに。」
「そうですね。このようですね。」
「近い。もう一回見て。こうして、左足をここに少し蹴って、止める。」
「こう?」
「ああ、そうだね。じゃ、練習しな。」
「はい。」真理安が次の学生に移った。
「植物は元気ないね。」
「すみません、真理安先生。」
「僕は、先生なんかないよ。」
「真理安さん。この呪文は難しいですもの。」
「そうだな。僕も苦労したよ。植物は苦手なんだ。」真理安が微笑んだら、学生も笑った。「では、もう一回見せて。」
入り口から華多離菜が風景を見て、真理安の視線が近づくと笑顔で壁の後ろで隠れて、自分の教室へ向かった。
日が沈むと、真理安が教室を閉じて、食堂で肉なしの給食を食べた。華多離菜が隣で座った。
「いいですか?」
「もちろんさ。ああ、疲れた。」
「どうですか?」
「そうだな。3割は必ず合格する。4割は残る時間で水準に至ると思う。残りの3割は心配だ。」
「3割はいいですわ。7割の合格率では1位になりませんが、学歴不振から程遠いでしょう。」
「それはそうだけど、通常の過程であれば合格率は9割を超えるはずなんだよ。その2割は、私たちのせいで失敗するだろう。それは許し難いんだ。」
「気持ちが分かりますわ。どうしますか?」
「恵純理英先生と相談する。特訓をすれば、合格率を上げられるかも。」
「そうですよね。」華多離菜がちょっと食べて、真理安を何回も覗いてみた。
「何?」
「いえ、特に何もありませんわ。」
「言いたいことがあるんだ。分かるもん。じゃ、言いなさい。」
「かしこまりました。」
「華多離菜!」
「はい、はい。来年度のことです。来年度、どうしますかしら。」
「えっ?あ、そういうことか。来年度もこのようなことになったら嫌だよな。肉もないし、勉強の内容も古い。」
「そうですわ。」
「勉強は問題にならないと思うよ。評議員会は、規則の基準を刷新するはずだ。だって、この古い技術で卒業するなんて、恥ずかしいんじゃない?大学にとって。そして、真面目に基準を設けるに決まっている。」
「そうかしら。」
「そうだ。間違いない。」
「でも、他のことはこのままかしら?」
「ああ、それは嫌だな。女列安道先生の復帰は望ましい。しかし、それをどうやって実現するかは、分からない。華多離菜は、規則で解決策を見つけた?」
「まだですわ。この点は、評議員会の裁量に入るらしいです。」
「そっか。では、まず椿堂が廃堂にならないようにする。将来を確保してから、将来を計画しようね。」