今回の投稿で、神巫の装束について考えたいと思う。神主と巫女の装束と違うのが良いが、その詳細を描写したいと思う。
まずは、『古事記』や『万葉集』などの古典から見える古代の祭祀服を受け継ぎたいが、それで襷と鬘をしようと思う。もう一つは玉である。勾玉は三種の神器の一つであることは周知の通りだが、神話などを見れば、古代の祭祀の場合緒が通る玉を身につけることは多いようだ。この場合、筒玉もよく使われているようだ。しかし、これは服装にはならない。(筒玉で作られている服は思えるが、大変重くなるだろう。そうしない。)
基盤となる服は、和風とするのはもちろんのことだが、履くものを避けて、巻くものに限ると思う。つまり、袴は履かない。この一点で、神主と巫女との区別は付く。そして、履くものはなかったら、足袋もしないし、靴もしない。原則として、裸足で奉仕する。もちろん、外であるけば、何かを履く場合もあると思われるが、それは装束から逸脱ことになる。普段の生活などに戻るために神職が装束を脱ぐことと同じである。
着るものを具体的に考えれば、まず腰巻をして、その上長襦袢をして、そして小袖とするだろう。一応普通の和装であるが、基盤として適切だと思われる。帯代わりに、しめ縄を使ったら良かろう。もちろん、薄い縄になるが、紙垂を垂らす。これで、神巫の神聖性を象徴する。小袖を閉めるために、布などの帯も使う必要があるだろうが、象徴としてしめ縄も付ける。
この上、袿のような服を羽織ると良かろう。小袖で終わるのは不十分だが、さらに一枚を羽織っても、まだ動きやすいだろう。長さを調整しなければならないが、それは可能だと思う。
そして玉のことだが、首飾りも腕飾も神話などで見える。それに従って、首と腕に筒玉と勾玉の飾りをつける。そして、後ろの垂らす髪にも、玉が入っている飾りをつけても良かろう。鬘は、偽物の髪の毛ではなく、簪や冠のような飾りになる。現在の巫女が巫女舞のためにつけるものを考えれば、そのようなものである。
そして、襷もする。しかし、襷は二つの可能性がある。一つは、他の服の上にすることだ。もう一つは、他の服の下で、肌の隣にすることだ。襷は清浄を象徴するものだから、神主などは装束の上につけるが、神巫の特別な資格を強調するために、下でするのは良かろう。
これで、装束の形があるが、色などはまだ決まっていない。それは、後ほどさらに考えたいと思う。なぜなら、現行の神職の装束で、色などで神職の階級を表すが、同じようなことにしたいと思うからだ。だから、神巫の階級を考える前に、装束の色を考えることはできない。
では、もう少し神祭りを考えてから、またブログの話題を変えさせていただく。