外国人に神社を紹介する行動に当たって、神職や巫女は外国語ができない問題が大きい。英語は一応できる人がいるとしても、中国語と韓国語もできる人はいないだろう。外国語のしおりを配るのはその解決策である。話すことはできないが、読んでもらったら、わかってもらえる。そのため、しおりの内容の重要な一点は、「神職等には日本語しか出来ない」と明記することだ。そうしないと、当然しおりについて質問する。
しおりは、A4一枚を目指すべきだと思う。すぐに読める長さで、写真も多く載せるのは良い。しおりを見る人は、まだ神道に深い興味を持っていないからだ。しおりを取らない観光客もいると思われるので、手にする人は興味を持つ方。では、しおりの内容をどうすれば良いのか。
内容を決めるために、目的を決めなければならない。しおりで何を得たいのか。
それはもちろん神社側が決めることだから、この投稿のために勝手に指定する。実際の場合、神社の事情に合わせて調整するのは言うまでもない。
しおりの目的は、神社神道に興味を湧かせて、さらに誘致することとする。
まず、神社と神道の魅力を見せる。このしおりは普通に神社で手にするので、本物は目の前にある。しかし、このような対策は適切である神社であれば、境内は広いし、参道を通ってお参りしても目に当たらないところがあろう。例えば、ご神木や摂社、井戸などのいわゆるパワースポットがあるのではないか。このような場所をしおりで紹介すると良い。観光客はもう少し境内で時間を過ごして、雰囲気を楽しめるだろう。
そして、消極的に神社の雰囲気を楽しむだけではなく、積極的に神道の祭祀に参加することも良い。まずは、御守の授与を可能とするのは良い。授与所で持つお守りは、写真を載せて、役割と適切なお納めを記載する。このしおりを持って、観光客は授与所の巫女や神職等に見せて、欲しいお守りを授与できる。もちろん、授与所で外国語の説明をお守り事態に添えても良い。明治神宮のように観光客は多い場合、その方が良かろう。
お守りに止まれば、あまり参加していないので、正式参拝の可能性を教えるのも良いと思う。一般のしおりで、初穂料と社務所での問い合わせ方を教えたら良いのだ。作法を記載するのは紙幅の関係で無理だと思うので、作法の説明は、ご祈祷を依頼する人に配った方が良い。そして、一覧表でご祈祷の目的を多言語で記載して、指差しでご希望を尋ねられるようにする。初穂料は、明記するしかない。「お気持ち」という言い方は、外国人の観光客には意味はないので、「1万円」とか「5千円」とかと書くしかない。この正式参拝について、次回も少し詳しく論じたいと思う。
最後に、しおりの中でさらに神社神道のことを知るための手法を紹介するべきだ。それをどうするかも、後日に論じたいと思う。