一つの神社を経験した観光客には、どのように神道をさらに紹介すれば良いのだろう。複数の可能性があると思うが、理想はすべてを用意することだ。もちろん、実現しようとすれば、段階的に導入するしかないが、この投稿で一斉に提案する。
一つは同じ地域にある外国人観光客の受け入れの準備ができた神社を紹介するチラシだ。普段、入手した神社も入っていると思うが、5ヶ所程度は良かろう。「同じ地域」というのは、首都圏や京都周辺、または福岡周辺という意味だ。つまり、そのところに泊まっていれば、予定を簡単に変更して訪れる範囲内の神社だ。このチラシは、観光案内所に置くのも良い。日本に来た観光客は日本の文化を味わいたいことは多いので、神社はそれに最適である。
もう一つは家庭祭祀の紹介である。これは、もしかしてご祈祷を行ってからのことになると思うが、直接にお願いできるようにしても良い。つまり、神社とお札と神宮大麻を授けて、外国語で祀り方を説明する。神棚はもしかして棚の上になるかと思うし、宮型を置くことも難しいが、神拝詞を教えることはできる。言霊は重要だから、日本語の音を外国語なりに書いて、そしてホームページで見本を載せる。意味もちゃんと訳して説明しないといけないけれども。榊はない国、米は入手し難い国に配慮しなければならないので、神饌について考えないといけない。そして、家庭祭祀を外国で行うことにしても、毎年日本に来てお札を交換することはできないので、郵送してもらう措置は必要となる。神社本庁は原則として神社までお参りしてお札を授与することとするのはよく分かるが、海外に住んでいる方は実践的にはできない。それは外国人にかぎらない。海外に住むことになった日本人も同じである。日本人であれば、確かに近所の神社と縁があって、なんとかできるだろうが、日本人でも簡単なやり方があれば助かるのではないか。郵送のお札は、海外に限定しても良いし。
そして、他の紹介を考えれば、日本への旅行を計画する段階で役にたつ情報も良い。例えば、重要な神社にお参りできる旅行のモデルコースを提供すれば良いのではないだろうか。このような案内で、神宮も紹介しても良い。もはや日本に着いた方であれば、参宮するために計画を変更できる場合は少ないと思われる。同じように、参列できるお祭りを紹介して、旅行の時期を祭りに合わせることも可能とする。祇園祭は有名だが、他の素晴らしい祭りは少なくないので、それも紹介すれば良い。
実は、毎月行われるお祭りも紹介したら良い。例えば、月次祭などは、外国人も参列できる場合があるだろう。このぐらいであれば、予定に合う可能性もあるし、最初の旅行で神道のことを体験出来ることもある。
これは、もしかして普通の日本人と同じレベルであろうが、さらに興味を持つ外国人に対応するために、どうすれば良いのだろう。