麻薬の誘惑には特徴がある。それは、生理的な欲望や依存を発生させることだ。お酒もそうだし、タバコもそうだ。大麻はそれほどではないそうだが、覚醒剤などの依存力は強いと言われる。一方、一切試飲しない限り、欲望は一切湧いてこない。私は、お酒を飲んだことはないと言えるし、タバコを吸ったことはない。他の麻薬も同じだ。だから、意欲はない。私の人生を乱そうとすることはあるが、麻薬はそうではない。
この事実を見れば、麻薬を禁じる方針には無理はないだろうと思われるだろう。誰も経験しなければ、使用は拡散しないからだ。一方、一旦試したら、化学反応のように強い欲望が湧いてくる。許すと、社会問題に発展すると思われる。歴史的に禁止する動きは強いのは、この事実に基づくだろう。
ただし、人の自由を重視すれば、禁じるわけにはいかない。前回に述べたように、お酒をライフワークとしたい人も存在するかもしれない。そして、お酒の場合、多くの国では伝統との関係は深い。お酒を禁じれば、その伝統も破壊される。
では、どうすれば良いだろう。
まずは、子供には全面禁止すべきであろう。子供の体はまだ成長しているので、その途中で麻薬の影響を受けたら、一生弱くなるだろう。そして、依存もあるので、子供の頃その状態になったら、大人になって、別な道を選ぶことが事実上無理となる。生理的な影響を踏まえて、この禁止を許すだけではなく、導入するべきであると思う。子供の頃、将来の自由を保障するために子供の行動を大人より制限すべきであるからだ。「子供」の定義といえば、20歳までが良かろう。18歳か、21歳かは、それほど構わないが、その年齢で体が成長を終えて、脳の発達も完成に近づいている。
大人になったら、飲酒を許すべきであると述べたが、なるべく問題を避けて許すべきだろう。誘惑の行為の大きな問題の一つはやりすぎである。お酒を飲み始めると、飲み続ける羽目になることは多いそうだ。そして、飲むつもりはなかったが、つい飲んじゃうことも指摘される。これを防ぐために、予約を必要とすればどうかと前にも提案した。つまり、お酒を飲むために、前日までに予約しなければならない制度である。種類と量を事前に決めれば、つい飲みすぐに陥ることはまずない。その上、「明日飲まない」と決意することは、人間にとって簡単であるものの、当日にそれを遂行するのは難しい。法律でその前日の決意を裏付ければ、問題が少なくなるだろう。
確かに、予想外のことが発生するので、予約なしの少量の飲酒を許しても良かろう。タバコなども同じである。1杯しか飲めない状態であれば、誘惑が弱まると思われるだろう。
しかし、この制限を実行するために、登録などは必要となる。ICカードで技術的にできるが、そのICカードをどうすれば良かろうか。それは、飲酒免許としたら良いと思う。飲酒免許を取得するために、運転免許のような試験に合格して、手数料を収めて発行してもらう。試験の内容は、お酒の体への悪影響や適切な飲む量についてになる。つまり、お酒を飲もうとすれば、まずその基礎知識を持っているかどうかを確認する。種類ごとに別な免許を発行する。飲酒免許、吸煙免許、吸麻免許、摂醒免許などをそれぞれ発行する。もちろん、子供にはこの免許の取得は許されないし、免許を持っていない人にその麻薬を提供することも犯罪とする。
このような制度であれば、麻薬を使いたい人は使えるが、誘惑をなるべく抑制できる。
ところで、麻薬や覚醒剤を合法とする方針も含まれている。違法な麻薬は、規制は執行できないので、性質などの保証はできないし、商法も悪質になることは見込まれる。麻薬と覚醒剤は合法であったら、お酒より社会に悪影響を与えるとは思えないそうだ。
そして、外国人の観光客であるが、手続きと手数料で臨時免許を取得できるように設定すれば良い。日本語で行われる試験に合格できるはずはないし、旅行中の飲酒などは、日常生活の乱れにはならない。ただし、すぐに強い生理的な依存を発生させる麻薬は、この制度の対象外とするべきである。帰国したら、麻薬は入手できないことはあるからだ。
コメント
“麻薬の誘惑” への1件のコメント
戦前は大麻が栽培されていたけど、GHQが大麻取締法を強要し麻畑が一掃された。神宮大麻とはそのこと。
現に、大麻取締法には目的が明記されていない。石油資本の浸透と神道毀損工作が目的だろう。
安倍晋三夫人は大麻文化に強い関心を抱いており、大麻文化勃興活動に取り組んでいる。
http://nikkan-spa.jp/1000384
鳥居は本来毎年取り替えるものなんですか?