性的関係の展開

前回描写したのは、性的関係を開始する儀式だった。その儀式で、関係が続く前提はないし、お互いに独り占めにする前提もない。双方が惟神道を歩んでいれば、最後の報告を二人で行うのは理想であるが、今のことしか示さない。

関係を開始したら、さらに二人切りのデートに行ったり、性的行為を行ったりするために、ただお互いに尋ねたり、改めて同意を得るだけだ。一人の相手と一回性的行為を行うと、より合理的に対応できるだろう。場合によって変わるが、もう儀式は不要だろう。

ただし、関係を深めようとすれば、それを表に認めた方が良かろう。色欲が問題起こす原因の一つは、関係の中のお互いの誤解なども多いし、別な人に対する色欲が湧いてくることだ。

だから、正式に一歩踏み込んだ関係を認めたいと思う。このような関係を結ぶ前に、現在の性的関係を相手に報告しなければならない。そして、相手の了承をいただくか、切るか。(普段は切ると予想なのだが、二人切りの性的関係を望まない人も存在するので、それは認める。)この関係を結ぶために、二人で神社でご祈祷を神職によって執り行ってもらう。この関係は結婚ではないが、ある程度公表する。家族や友達が参列しても良いが、それほど深い意味は持っていなければ、しなくても良い。ただし、他の性的関係を継続することとしたら、その相手は参列しなければならない。つまり、相手には拒絶権があるが、関係を切って新しい関係を結ぶことはできる。

この関係を結ぶ儀式を執り行う前に、二人で少なくとも三回神社で神前報告を行う。ご祈祷を依頼しなくても良いが、神職に知らせるべきである。この報告は、月替わりを二回渡る。つまり、最短は晦日、翌月のいつか、そして朔である。この間、倫理的に考えれば複数回一緒に性的行為を行うべきであるが、これは当然確認されない。これも、考える時間を確保するためだ。

関係の内容は主に二つある。一つは、新しい性的関係を開始しようとすれば、この関係の相手を最初の報告に添えること。そして、相手が拒否すれば、進まない。つまり、この関係は原則として性的にお互いに独り占めする関係である。絶対的ではないが、普段そうなる。

もう一つは、原則として相手との性的行為に同意すること。この関係を結ばない限り、毎回性的行為を始める前に許可を明言して求めるべきだ。先に性的行為に同意したからといって、今も同意するとは限らない。しかし、この儀式を経たら、原則としてこれからも同意すると約束する。場合によって拒否する権利は奪われていないし、相手の喜びを重視する倫理には変わりはないが、例えば相手が本を読んでいる間に後ろから近づいて、首の後ろをキスしたりすることは可能となる。

この関係を切るために、縁切りのご祈祷を行ってもらうのは基本である。結びは公表されるので、切りも同じである。原則として、二人でご祈祷するが、片方で行うことも可能である。しかし、その場合相手に神職を通して三回しらせるべきである。その三回は、月替わりの二回を渡る。神職経由のお知らせなので、相手と会いたくなかったら、会わなくても良い。

このような儀式の理由は、相手に約束したからである。すぐに思い浮かぶことは、片方は新しい性的関係を開始しようとするが、相手が拒否する場合である。その場合、即座関係を切って、新しい関係を追いかける許可を与えない方が良い。新しい関係を追いかけるのは、現在の関係が終わってから報告を行ったら倫理的に大丈夫になる。ただの浮気は倫理的に許されない。

しかし、この関係はいつまでも続くわけではない。原則として1年間続くが、その時点で二人でまた誓わないと、終わる。結婚ではないからだ。

そう言えば、結婚は何か。伝統的に色欲を制約するための措置だったので、惟神道でどう考えるだろう。


投稿日

カテゴリー:

投稿者:

タグ: