家族で子供が生まれたら、倫理問題が多く発生する。原則は、子供を愛することだ。しかし、誘惑の範囲で、やろうとすることは本当に愛なのか、または自分の意欲から発生したことか、という問題がある。そのため、この分野で子供に対する態度を慎重に論じるべきである。麻薬は比較的に簡単である。子供に飲ませない、吸わせない。しかし、子供が麻薬を使っても、大人の誘惑に応えない。性的行為は、違う場合がある。
それでも、性的行為は基本的にいいことである事実も忘れてはならない。子供を守らなければならないが、性的行為自体から守る必要はない。それに伴う被害から守る。
そして、この場合「子供」を二つに大別しなければならない。まずは、小学生以下の子供だ。この年齢の子供には、自分の色欲はまだない。(もちろん、小学校高学年の例外はあるが、少ないそうだ。)つまり、大人のように自分の色欲から守る必要はない。だから、自分の色欲に基づいて子供を狙う大人から守ることになる。子供は、自分を守るための精神力を持たない場合は多い。つまり、法律でこの年齢の子供との性的行為を禁じることは、その守りになるだろう。そして、惟神道の倫理でも禁じる。相手は小学生以下であれば、自分の色欲に捉えられている可能性は極めて高いので、相手のためにも、自分のためにもやめるべきだ。
次は、中高生の子供だ。この場合は飛躍的に難しくなる。なぜかというと、子供の色欲が湧いてくるからだ。この年齢の子供は、自分の色欲からも守らなければならない。性的行為は良いことだから、全面的に禁じるのは良くない。一方、十代の子供は特に自分の将来を考えずに行動する傾向は強いので、任せきりにするのも良くない。
一番避けたいことは、もしかして妊娠だろう。中高生で妊娠したら、中絶しても出産しても、人生には絶大な影響を与えてしまう。しかし、精神的な被害も多い。中高生の恋愛悲劇を思い出したら、それを実感できるだろう。
ここで、どうするべきか、分からない。目的は子供を守ることだが、従来の態度で性的行為自体は悪質であると思われてきたので、禁じることは多かった。それは効果的ではなかったのは周知の通りだが、この年齢の子供も、大人に狙われるだろう。それに、まだ子供であるので、まだ守らなければならない。実際に効果のある方法を研究する必要がある。その成果はない限り、断言できない。
もうできた研究の成果の一つは、性教育の効果である。性教育は充実されていれば、妊娠も病気も少なくなるし、性行為も少なくなるそうだ。その最後は、性教育で自分の色欲を抑制すべき状態がわかるからだろう。この性教育は、小学校の中学年から始まったほうがいいとも言われる。それは、色欲はまだなくて、ただ好奇心で対応するからだ。基礎知識を収めておくことはできる。中高生になったら、より実践的な教育は役にたつだろう。
研究の成果を待っている間に、倫理的に何が言えるのだろう。まずは、中高生でも、子供を狙わないこと。自分の色欲によって操られている可能性は極めて高いから。中高生によって狙われたら、それは難しい。違法行為を行わないことは重要である。法律に違反すれば、その関係が良い結果とつなぐ可能性はあまりない。同じように、教えていれば、なるべく優しく応じないこと。それ以外、なるべく相手に被害を与えないようにするとしか言えない。中高生本人同士では、とりあえず大人の倫理を準用する。一般的な模範は、研究の成果を待っている。