北川景子氏の『30』

本日、北川景子氏の第2弾の写真集の『30』が発売された。もちろん、予約注文したので、今日届いた。この投稿で感想を書かせていただく。北川さんに興味はない方や、まだ写真集を見ていない方は、これより先読まない方が良かろう。北川さんに興味をもって、まだ写真集を買っていない方には、オススメである。

この投稿は書評より、感想だから、主に写真集を見ることができる方を対象とする。

今回の写真は、前回の『27』より大人らしくなると言われたが、それはどういう意味かは正直わからない。確かに、北川氏が30歳になってきたし、顔立ちなどには変更が見えるが、無邪気な遊び心が見える写真は今も少なくない。そして、個人的な好みといえば、フィレンツェで撮られた写真は一番気に入りだが、第一弾は宝塚の男役に似ていると思うのは私だけだろうか。

「大人らしく」というべきかどうか分からないが、『27』と比べたら、相違点があると思える。簡単に言えば、『27』の写真は主に「パリーでの北川さん」の写真だったが、『30』の写真は主に「北川さんが出る芸術作品」である。インタビューでも触れられているが、ロケや服装の組み合わせを考えた上で、ポージングや組み合わせで客観的な美を生み出そうとしたような気がする。もちろん、写真に詳しくないので、さらに写真集なら北川さんのものしか知らないので、この意見には根拠は強くないだろう。インタビューで「ありのままの姿を見せたい」とも言っているが、それは主に東京での写真だろう。イタリアは、まぁ、一流女優の北川さんであれば、ありのままかもしれないが、現実とかけ離れた印象も強いのだ。

これで、原因の一つになったのかもしれないことは、インタビューも、握手会についての北川さんのラインでも浮上した。北川さんの結婚によって、離れてしまったファンも生じたことだ。そして、今回の握手会の参加者の7割は女性だそうだが、『27』の握手会では、男性は女性の倍ぐらいだったとの印象だった。(前回、私は参加したが、今回他の用事と重なったりしたので、参加しない。)つまり、離れたファンの大半は男性だったようだ。それを考えると、写真集を買った人の過半数は女性だったのかもしれない。北川さんのような美人であれば、特に美術性に拘らなくても写真集を十分楽しめる。しかし、女性は同性愛者ではない限り、同じような効果はない。だから、満足を得るために、写真の美術性にさらに拘る必要があるだろう。もちろん、『27』でも、単純に北川さんの美貌に頼ったわけはないが、上記の通り、『27』は「北川さんの写真」だったことに対して、『30』は「北川さんが登場する作品』になっていると言えよう。

ところで、この結婚離脱の問題はちょっとわかりにくい。男性のファンの多くは本当に結婚を目指してファンになったのだろうか。ファンであれば、個人的な関係を得るような夢を持つのは当然だが、夫婦以外の関係は多いし、配偶者は一人しかいないので、その心理は本当に分からない。北川さんが正直にこの問題を指摘したことから、解消に動くように願う。

そして、インタビューは興味深い。私も作品を出すキャリアをしてきたので、ファンの反応の重要性はよくわかる。私の場合、ファンは非常に少ないので、やる気が低迷することは少なくない。ただし、単純にファンを喜ばせるために働くのはよくないと私は思う。自分に現したい作品を実現させることも重要だと強調したいのだ。ファンに人気を博しない作品にも価値がある場合は少なくない。もちろん、作品だけを考えるのもよくない。誰も興味を持っていなければ、作品の意味の大半が失われる。一方、数少ないの人が好む作品にも価値がある。ファンの反応は一部に過ぎない。

最後だが、北川さんの白無垢の写真は大変美しい。妻の白無垢を思い出すほどだ。一般に妻は北川さんより美しいとは正直言えないが、その姿は、やはり妻の方が麗しい。


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